『おはようございます』
『おはようございます!あれ?もうそんな時間?』
『失礼だな、まだ早いっつの』
『つい 笑』

庁舎前で気が付き声をかけ、一緒に出勤する。

『今日は遅め?』
『うん、ちょっと混んでたんですよー』
『やっぱり?』

他愛もない会話をしていると、おはよーさん!と課長が歩いてくる。
おはようございますと、廊下の端により一礼する。

『仲いいね、君たちは 笑』
『なっ!』
『えっ!』

他意はないだろう言葉なのに、ちょっと嬉しくなる。コウさんを見れば、ちょっと恥ずかしそうにしているのが、またちょっと可愛いと思う 笑。

昨日の仕草が気になるとこではあるけど、如何せんこの人はモテる。
理系インテリ、美形、長身細身と、トントン揃った出木杉君。性格も穏やかで仕事も早い。誰がほっておくと言うのか...。まぁ、何よりも考え方が同じで、なんとなく波長が合う。それだから、好きなんだと思う。
今日は朝から機嫌もよく、2人で課内に入る。

『ねぇねぇ、これなんだけど』
『ん?』
『これの方が良くないですか?どうでしょ?』
『俺はお前の考えと同じだよ』

ニコニコされてご機嫌でデスクに戻る。
唐突に田丸さんが...。
『何かあるなら言ってくれていいんだよ?!』
『は?』
『いつも佐川さんとこ行ってるけども!』
『は、はぁ...』

考え方の違いは大きい...。田丸さんよりコウさんと話した方がスムーズなのだ。
それに、決定権はコウさん。そのコウさんが私の考えと同じなのが分かるからつい、彼の方に行く。

それだけじゃないけど...。話していたい。そばに居たい。そんな気持ちもある。

『どーした』
ポンっと回覧を頭に乗せられ、顔をのぞき込まれる。
『んーん...』
『田丸さん、本田は私に相談に来てるんです。何かあれば私がご相談しますので』
わしゃわしゃと頭を撫でて、大丈夫だよ、って顔で笑ってくれる。

助けてくれた?

隣のシマが騒がしいと思えば、田丸さんがみちにクレーム。俺に相談してるから?
俺は、みちの相談だから乗るんだけど??
年齢的にも逆らえないと思ってるのか?

俺に真っ先に相談してくれるコイツの可愛さといったら、変えられねーよ。
そんな気持ちから守りたくなる。

『俺らは別件もあるので、田丸さんの案件だけで俺のとこに来てませんよ。な?』
『う、うん』
『俺の頼み事も任せてるので、すみません』

下手に出てるのに、攻撃的な口調。
コウさん、なんか怒ってる...?汗。

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