その次の年、私は林教授の言うように、准教授になることができた。そして同じ年に、洋もまた、ある大学で准教授の職を得ることができた。私たちの夢が現実になって、私たちがそろって一歩踏み出すことができて、その頃の私たちは、「幸せすぎて怖いね」と言い合っていた。
 洋の大学は、私の大学とは少し離れていたから、お互いの大学の丁度真ん中に、私たちは部屋を借りる。少し贅沢だとは思ったけれど、お互いの書斎もある3LDKのその部屋に引っ越した日のことを、私は今でも忘れられない。

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