焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
再会はドラマティックに?
地上七十メートルの最上階にあるホテルのパーティールーム。海が臨める大きな窓ガラスをバッグに、薄暗い室内で一ヵ所にだけ当たるスポットライト。

その下で彼は愛しそうに私を見つめながら、力強い声で言った。

「昔、告白しなかったことをずっと後悔していた。だからもう一度、俺にチャンスをくれないか? まずは友達からはじめてほしい」

それはずっと気の合う友人だと思っていた彼からの、思いがけない告白だった。



金曜日の夜。何度か通っているお気に入りのイタリアンバル店。広々とした開放感のある店内は、ホテルのラウンジに居るかのようなリラックスできる空間。

ワンフロアでテーブル席はもちろん、カウンター席もある。

連休前ということもあって満席に近い騒がしい店内で、私の前に差し出されたのは一枚の往復はがきだった。

「えっと……これはなに?」

意味がわからず混乱する私、滝本(たきもと)杏(あん)、二十八歳。色白で大きな猫目が特徴的で、背中まである黒髪は少しだけクセッ毛でパーマいらず。
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