翌日、予定通り叔父と叔母とベルカントホテルへやってきた。

 スーツ姿の叔父をラウンジに残して、叔母とふたりでホテル内の衣装サロンで着付けてもらい、美容院で髪をセットしてもらう。

 事前に先方が選んでおいてくれた淡いピンク色地の着物は、太ももから裾にかけて同じトーンの紫色と黄色、黄緑色のグラデーションになっている。その上に白い花が大小散りばめられており、落ち着いた雰囲気のものだった。

 凛とした気品が醸し出されていて、身に付けると背筋が真っ直ぐ伸びる。

 着物なんて成人式以来だわ。

 叔父と合流してお見合い会場となるレストランへ向かった。数奇屋風の個室は掘りごたつ座敷になっていて、床の間には壺が置いてあり、壁には掛け軸が飾られている。

 およそ十人は座れるだろうと思われる、六つの半月盆が並んだ長テーブルの真ん中に座らせられた。