双子の弟と幼なじみ
『ふーくん顔赤いよ…』
目がさめると、日が高く上っていて、部屋に差し込む光はなかった。




「…はっ、みぃ」




僕はばさりと起き上がって、いつもと違う風景に困惑する。




…どこ?


部屋はみぃの匂い。


床には脱ぎ散らかされた、みぃの部屋着。


本棚いっぱいに並ぶ本。


みぃの部屋?




あー…起こしにきてそのまま寝ちゃったか。


まだ少し体はだるいけど、動けないこともなさそう。




「…ぁ、〜っ、あーも…」




そして…そんな気もないのに今朝のことも思い出してしまう。




無防備に、僕の前で着替えていたみぃの姿が頭に鮮明に残っていて。


あぁもう…僕最低じゃん。


目閉じろよ…。


なに見てんだろ…。




…僕だって男だからそういうことを考えないわけじゃない。


最近急成長してきた身体のラインとか、いつもは服に隠れて見えないウエストの細さとか、そういうのが勝手に目に入ってくるわけで。
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