日向はキミのもの。













「日向ちゃーん!」



「あっ、つばさちゃん!」



「おつかれさまっ」



「つばさちゃんもおつかれさま」






家の最寄り駅から家に帰る途中たまたま、つばさと出会った。


つばさちゃんも今日は入試だったので制服を着ている。



「どう?いけそ?」



「うーん。どうだろう?!!」




つばさちゃんの満面の笑み久しぶり見た。



これはいけた感じかな?





つばさちゃんは頑張って勉強して勉強して
偏差値をぐんと上げて、私と優希が一瞬考えた
白蘭大学を受験した。





「お互い受かってるといいね」



「うん!ほんとそれに尽きる!」






つばさちゃんと少し話してからお別れした。




「ただいまー」



「日向おかえり!おつかれ!」




今日は休みのお母さん。



私の入試のためにわざわざ休んでくれたのだ。





「疲れてるだろうから少し休んで来なさい」



「うん。そうだね。ありがとう」





どうだった?とか決して聞いてこない。


なんか気遣ってくれてるのかな。
だったら申し訳ない。むしろ聞いてほしいくらいなのに。





「何?聞いてほしいの?」



「へっ?」



「あら、図星?」



「えっ、・・・・・・うん(笑)」



「ふふっ、

どうだったの?」




「結構いけたよ!」



「良かった!
まぁ結果発表までは気を抜かずに頑張ろう」



「うんっ!」





お母さんの為にも合格してますように




本当に今はそれしか願うことがなかった。





















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