日向はキミのもの。













「好き・・・私 優希のこと。」



「日向ちゃん、言ってる意味がわからないよ。

昨日から、コロコロ気持ち変わりすぎだよ」



「だよね・・・ごめん。」



「ううん。俺だってまだ日向ちゃんのこと好きだから、むしろ嬉しいよ。」



「これからは友達として仲良くしてね。」



「おう」









優希のこと好きだけど・・・



決心したから今は決めた道をまっすぐ歩むしかない。






「じゃあ、俺 行くね」



「うん!バイバイ」



「バイバーイ!」







大きく手を振ってどこかに行ってしまった。






私はつばさちゃんのいる教室に向かうと
たけちゃんが、つばさちゃんの机の横にいた。




これは邪魔しちゃダメだと思って、そっと自分の席に向かった。




「あっ、日向ちゃーん!!やっと帰ってきた!


もうどこ行ってたの??ずっと待ってたんだよ?」



「そ、そうなの??!

ごめんね、ちょっと用事があって・・・」



「そっかそっか、


あっ、それでね!話があるんだけどいい??」



「あっ、うん。」





なんだろう。つばさちゃんから話なんて珍しいな。



いや珍しくもないか。





つばさちゃんとたけちゃんは私の元へ来ると
1枚の紙切れを机の上に置いた。





「これ、見といて欲しいの。」



「何これ・・・」



「ちょっと相談的なこと?書いてあるから!」



「了解」





たけちゃんはなんのことか分かってないみたいで
つばさちゃんの方をじっと見ていた。




「あ〜っ、たけちゃん今日私の家来れる?」




この空気がまずいと思ったのか、つばさちゃんは話を逸らした。



「つばさちんの家?」



「うん!!」





付き合ってもお互い
つばさちん、たけちゃん呼びだ。



そう思えば私と優希も付き合ってからでも
日向ちゃん、優希 呼びだったなぁ。



なんて、また優希のこと思い出しちゃって。

私、優希のこと忘れる気ないのかなぁ・・・



















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