perverse
3 衝撃
翔が結婚していたことを聞いて、自分の愚かさを知った

呆然としている私

言葉なんて浮かばない

頭が真っ白

でも、何とかして話さなきゃ・・・・

涙が出そうなので俯きながら、やっとの思いで言葉を出す

「いつですか・・・?」
「2年前・・・」

2年前といえば25歳の時

昔、付き合っていた時、結婚のことをよく話していた

25歳になったら結婚して、27歳ぐらいで子供作ろうか・・・明るい未来を想像していた

何となく話していた他愛もない未来の話

私はずっと彼と結婚するものだと思っていた

彼は私と別れても、予定通りの未来を歩いている

私と違う人をパートナーに選んで・・・・



限界・・・

一生懸命こらえていた涙が

洪水のように溢れそうになっている

とりあえず我慢、我慢

心の中で涙が止まるように念じながら

「スイマセン・・・お手洗いに行ってきます・・・」

涙声になりながら、バッグを持ち席を立つ

そんな私を宙さんは、どんな顔で見ているのだろう?

きっと呆れているに違いない

溢れる涙を見せないように俯くのがで精一杯で、心配そうにしている宙さんの顔なんて確認するなんてできなかった











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