perverse
7 告白
このホテルは全室バルコニーで、そこにはソファーが置いてありゆっくり景色を堪能することができる

私は嬉しくなってベランダに出た

ソファーに腰を下ろしボッーと海を眺めていると、宙さんは私にメニューを渡す

「何か飲む?」

メニューを見てビール飲みたい!とかカクテルいいなーなんて思っていたら

「俺は飲めないけど、美波ちゃんは飲んでいいよー」
「宙さん飲まないんですか?」
「帰り車運転しなければいけないだろう?」

その言葉を聞いて、申し訳ないな・・・・と思うと同時に

もったいないな・・・と思う私

宿泊費を全額出して、泊まらずに帰る

この素敵な景色と宿泊を捨てる

でも【宿泊】を選んだその先にあるものは・・・・?

なんて考えていると

「決まった?」

と宙さん

思わず見上げ、瞳を見つめてしまう

ソファーのに座り指を絡ませる

「俺ね・・・・美波ちゃんと結婚したいと思っている・・・」

私の手を強く握ると、そこから熱い熱が伝わってくる

「でも・・・私・・・・かけ・・・・」

と言いかけた時、ふわっと彼の腕が動き私を抱きしめる

「わかっている・・・・それでもいい・・・・」

声になるかどうかの小さな息のような声を耳元で囁く

「ずっと待っていた・・・・」








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