星の向こうできみを待っている。

話し相手





ユウくんは検査に行き、1人きりの病室はとても静か。

窓の外を見ると、今日も嫌なほど晴れていた。




「よっ」


突然病室のドアが開き、入ってきたのは制服姿の颯斗くん。



第二ボタンまで開けられたシャツ。

ゆるゆるの紺色のネクタイ。

首元と耳を飾るのは、初めて会った時と同じシルバーのアクセサリー。


「ユウくんなら検査に行ってるよ」


「みたいだな」


簡単な会話。

すぐ沈黙始まっちゃった。

どうしよう…。

なんか、話題考えなきゃ…。


「学校、終わるの早いね」


とっさに思い付いた話題。
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