残念な王子とお節介な姫
愛の結晶
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愛の結晶

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5月7日(火)

「課長、ご機嫌ですね。」

隣で仕様書の作り方を指示する俺を見て、姫が言った。

「は?
姫、聞いてるか?」

「聞いてますよ。
でも、課長、これでもかってぐらい頬が
緩んでますよ?
連休中に彼女さんといい事、ありました?」

俺、そんなに分かりやすいのか?

「まあな。」

「なんです? なんです?」

「結にプロポーズして、OKもらった。」

「きゃー!!
おめでとうございます!!
良かったですね。」

「ありがとう。」

「いつ、結婚されるんですか?」

「いや、具体的には、まだ決めてないけど。」

「でも、楽しみですね。
彼女さん、一本(いちほん)のアイドルやて、
聞きましたよ。
かわいいんでしょ?」
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