雨の降るここでお日様が手を差し伸べる

パニック 優衣side

言葉に言い表せないほどの悪寒と呼吸の苦しさで目が覚めた。



目が覚めたってことは、私寝たんだ...




それにしても、なんか苦しい...




これ、前に体験したことがある...





倒れた時と同じだ...





そう考えてるうちにどんどん酷く、荒くなる呼吸。




苦しくて、寒くて、怖くて、もう何が何だか分からなくなった。




ナースコールは、手元にある。だけど怖くて押せない。でも苦しい。

いろんな気持ちが
ごちゃごちゃになって、パニックを起こしていた。





「もぉッッッ!
イヤッッッ誰か、もうやだッッッ!」




何を言っているのか訳が分からなくなり、
花瓶やらなんやらを次々に倒して行った。




< 11 / 100 >

この作品をシェア

pagetop