Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
ようやく緊張の糸が緩むと、眠気が襲ってきた。

「愛乃、眠いの?」

「……うん」

後ろから私を抱きしめ直し、春熙がベッドに横になる。

「朝からいろいろあったから疲れちゃったかな。
いいよ、眠って。
目が覚めたら家に帰ろう。
それから父さんたちに入籍の話をして、結婚式の話も早急に詰めないとね。
愛乃が希望していた、桜の時期は聞いてあげられないけど……」

なにか言わなきゃとは思うものの、眠くて眠くてあたまが回らない。
そのうち、そのまま眠ってしまっていた……。
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