王子様は甘いのがお好き
4・女として見られたい
――私は何ちゅーことを言ってしまったんだ…。

自分の爆弾発言を振り返ると、消えてしまいたい衝動に駆られた。

不満だったと言えば不満だったけど…。

「あー!」

クッションを持ってジタバタしている私に、
「もう、うるさい!」

陽葵ちゃんが怒鳴った。

「あ、ごめん…」

そうだ、ここは陽葵ちゃんの家だった。

私は姉の家に泊まりにきていたことを思い出した。

「あんまりうるさいようだったら帰ってもらうからね!?」

陽葵ちゃんはかなりイライラしていた。

仕方がない、今は締め切り間近なのだから怒鳴りたくもなるだろう。

「ごめん、陽葵ちゃん…」

私が謝ると、陽葵ちゃんはパソコンの画面に視線を戻した。
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