君が夢から覚めるまで
5.学園祭
花火大会以降、参考書が買いたいから…と、カテキョ以外でまた二人で会った。
その頃からなんとなく気付いていた。
だけど、それには触れずにいた。
「学園祭?」
「そ、うちのガッコの。来てよ、先生。交代で休憩貰えるから一緒に回ろうよ」
「え…でも、私なんて大学生だし、怜君だって私なんかと一緒じゃ恥ずかしいでしょ」
「何言ってんの?恥ずかしかったら誘ったりしないって。高校最後の学園祭じゃん、思い出作りたいの」
「だったら尚更」
「俺は、香帆ちゃん先生と行きたいの!いい?」
グイッと強引に顔を寄せてくる。
「う、うん…」
そう返事せざるを得なかった。
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