年下御曹司の、甘い提案が聞きたくて。
訊けない疑問と現れた人
「望美…?」


声をかけられて目を向けるとテーブルを挟んだ向こう側に座る輝が、窺うような目つきで私のことを見つめていた。


「あ…ごめん」


目の前にある皿に手を伸ばし、サンドイッチを摘んで口に運ぶ。


「うん、美味しい」


ブルーベリージャムとクリームチーズのサンドイッチは、放り込んでしまえば、あっという間に口腔内で溶けてしまった。


「どうした?やっぱり食欲湧かないのか?」


食事を食べながら訊き返す輝に、ううん…と首を横に振ったが、彼はどうにも疑っている様子だ。


「さっきはぼぅっと突っ立ているし、まだ頭が眠ってるんじゃないのか?」


昨夜攻め過ぎたかなと反省する輝の声にギョッとして、顔を熱くさせながらブンブンと首を横に振る。


「違うから。別に寝ボケてる訳でも疲れてる訳でもないから」


ただテンションが上がらないだけ…と頭の中で考え、とにかく今は輝が心配しない程度に食事はしておこうと集中した。


食べ終えた後は、輝が借りておいたレンタカーに乗り込んで半島を回ることにした。
途中途中で温泉や足湯に浸かり、夕方近くになってホテルへと戻った。

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