秘密の出産が発覚したら、クールな御曹司に赤ちゃんごと愛されています
18.気持ち

 ああ、幸せだ。

 仕事中であるにもかかわらず、ふと身に染みて顔がにやけてしまった。

 直樹と再び出会い、樹里の存在を知られ、その上でも好きだと言ってくれた。
昔と変わらず……いや、昔以上に愛してくれているのが伝わってきて、彼に大事にされていることを感じられる。

 一緒に住まないか?と言ってくれて、最初はそんなこと、申し訳なくてできないと思っていた。
なのに、一緒に過ごす時間が多くなるにつれ、彼と片時も離れたくないという気持ちが大きくなってきている。

 樹里が直樹のことを気に入っていることも大きい。まだ彼が父親なのだと打ち明けていないのだけど、樹里はとても直樹に懐いていて驚いている。

 他の男性と合わせたことがないから、直樹が特別なのかどうかは分からないけれど、彼は私たちのことを大事にしようと一生懸命だ。
 
< 164 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop