ずっと一緒だよ。
片想い1

幼なじみの日常

side葵
「さむいなぁ...」
吐息の白さに冬を感じる。
私の名前は百瀬葵(ももせあおい)
桜宮高校に通う高校1年生。
冬休みの開けた今日から三学期がはじまる。
「あおいっ!おはよ!」
「おはよぉー」
朝から元気いっぱいでピョコッとはねた寝癖も気にしていない彼は立花崚(たちばなりょう)180を超える身長でも寝癖の着いた茶色の髪が犬のようでかわいい。私の幼なじみであり、隣の家に住んでいる。
しばらく二人で歩いていると...
「あれ、美琴じゃね?」
「ほんとだ!美琴!おはよー!!」
私と崚の声に気がついた彼女は耳からイヤホンをとる。
「葵、崚おはよ。」
艶のある黒髪にぱっちりとした目163センチのすらっとした背丈に長い脚。誰が見ても美人と思う彼女は宮本美琴(みやもと みこと)彼女も私の幼なじみであり、親友でもある。
「朝っぱらからうるせーよ。」
不機嫌そうに家から出てきた彼は工藤律(工藤律)
無愛想だけどシャープで整った輪郭。崚とは正反対の性格だけど本当は優しいとこもあったり。彼も私の大好きな幼なじみである。
他愛もない会話をしながら学校のへ登校する。
崚のボケに律がツッコミを入れて私の話を美琴が笑いながら聞いてくれて、ずっと変わらないこの日常が楽しくて大好き。みんながいてくれればそれでいいとおもってた。あの日までは、
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