終わりにした夫婦
①・・定年の日

今日・・・
・・定年を迎えた。

会社の人から花束をもらい
送別会の会場へと向かう。

「山名さん、本当にお疲れ様でした。」

「かんば~い!!」の音頭で・・・

  飲み会が始まった。

次から次に、挨拶に来てくれる。

同僚達、一人一人にお礼を言った。

「山名さん。
  明日から 奥様とゆっくり
 されるのですか?」
「えっ、う~ん どうかな?
   考えたことなかった。」
と、言うと
「今まで奥様をほったらかしに
していたのでしょ?
大事にしてあげて下さいね。」
と、言われて
「そうだね。そうしてみるよ。」
と、話し
それからも、
 飲み会は盛り上がっていった。

二次会にも参加し、
 夜中三時を回って帰宅した。



俺の名前は・・・

山名 正基(やまな まさき)
55歳
相馬株式会社・工場長
妻と三人の子供がいる。

長男と長女は、結婚をして
自分達の家庭を持ち
次男は、就職が決まり
職場の近くに住んでいる。

これからは、あの家で妻と
二人の生活が始まる。

妻  
亜子(あこ)48歳
専業主婦。
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