終わりにした夫婦

···報告


翌日
社長の青山さんと葵さんに
直ぐに報告をした。

二人とも、ぼか~んとしていたが
直ぐに喜んでくれた。

私も、ありがとうございます。
と、言って仕事についた。

青山さんが、あの後
羽叶からも報告があったよ
と、嬉しそうに話してくれた。

恥ずかしい気持ちと
嬉しい気持ちで
一日を過ごした。

退社時間には、みんながお祝いに
行こうと誘ってくれて
手がすいてる人が集まって
楽しく飲んだ。

遅れて社長と葵さんもきて
どんちゃん騒ぎとなり
私は、羽叶さんが迎えに来るまで
帰してもらえずにいた。

「羽叶さん、忙しいから
これませんよ。」
と、言っても聞いてもらえずに
少しすると
「こんばんは。」
と、羽叶さんが入ってきて
みんなから、凄く冷やかされた。

羽叶さんは、皆さんに
「ありがとうございます。
       幸せにします。」
と、挨拶をすると
社長が、
「連れて帰れ。」
と、言ってくれて、二人で店をでた。

「ごめんなさい。
お仕事忙しかったでしょ?」
「大丈夫だよ。終わらせてきたから。
それより、亜子、敬語。」
「あっ、ごめんなさい。」
と、赤面する私の頬に
羽叶さんは手の甲をあて
「赤いよ。」
と、微笑みながら・・・

もぅ・・私だけが
  振り回されている
と、羽叶さんを睨むが
彼は、ますますニコニコしながら
「可愛いね・・亜子は。」
と、言いながら
私の手を取り、歩き始める。

然り気無く
私の歩調にあわせてくれたり
私が話すときは、目線をあわせて
くれたり
外を歩く時は、手を繋ぐか
腕を組ませて、人を避け
車を避けてくれている。

本当に、一人の女性として
接してくれる羽叶さんに
大事に・・・
大切に・・・してもらって
舞い上がっていた。
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