届かない想い・愛される喜び

6️⃣やはり・・あなたは


南家に着くと
洋二さんと咲桜ちゃんが
出迎えてくれた。

咲桜ちゃんは、私を抱き締めてくれた。

私は、二人にマネージャーのダンを
紹介して家の中に入った。

咲桜ちゃんのご飯を
4人で食べながら色々な話をした。

するとダンが
「花恋は、なぜ、こちらの息子さん?
に、あんな態度を?」
怖がるような・・
と、自分で訊いていながら
ぶつぶつ言っている

私が下を向いていると・・
咲桜ちゃんが
「花恋は、物心ついてから
ずっと、うちの海音を好きでいてくれたの。
海音も小学の途中までは
花恋、花恋でね
花恋をお嫁さんにすると騒いでいたほど

だけど・・

いつからか、お友達や部活に夢中になって
段々と花恋を疎ましいがるようになってね
花恋がバイトしてプレゼントしたものも
バレンタインのチョコも
自分でなく年相応の人に渡すように
言ったの
まだね、要らないなら、要らないと
嫌いなら嫌いとはっきり言われた
方が楽なのに
中途半端な言い方しかしなくて‥‥ね。

花恋の事を疎ましくてさけてるくせに
中途半端な言い方しかしないで
恋人をわざわざ、見せつけたり
家の近くに連れてきたり・・
キスをしたり・・・

花恋は、
『海音君は
わざとしているわけではない。』
と、言ってくれたけど
いつも、苦しい顔をしていたの
そんな時に花恋の父親である
和真さんの転勤の話がでて
イギリスに渡った。

だけど、人の気持ちは
そんなに簡単ではないでしょ?
花恋の気持ちは止まったまま・・・
その為か
海音に対して
また、何か言われるんじゃないかと
身体に拒否反応がでるみたい。」
「そう。そんなことが。
優しさも、時には相手に恐怖を
植え付けるんですね。」
と、話していると
ガチャン・・と、ドアが開き

「・・すまん、花恋。
そんな風に思っているなんて
知らなかったんだ。
そんな風に追い詰めているとは
思っていなかったんだ。」
と、突然現れた海音に

花恋は、びっくりして
「キャーっ!!」
と、ダンの腕に捕まる。

「花恋、かれん、大丈夫よ。
海音!あなたも帰ってきたなら
声をかけなさいよ。」
と、咲桜さんが叫んだ。
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