【短編】魔法なんて、使わなくてもさ
序章


「それ、結果どうだった?」
「吉」

「へぇ良いじゃん」
「そうなの?ま、今年は平凡に過ごせたらいいや」

「うちの神社は大吉の次が吉だよ」
「そっか、なら良いのか」



顔を見ることもできない。
ヒリヒリする言葉のやりとり。


ねぇ



私たちはこのまま

下手に深入りしないように
互いに傷つかないように


絶妙な距離を保ったままの

このままの関係なのかな?



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