分け合う体温
友達のみくとるいには、彼氏がいる事を話した。

それが、弟だって事は、彼女たち知らないけれど。

「だったら、Hに対して、何かあるとか?」

「何かって、何よ。るい。」

みくが、話しを聞き出そうとしている。

「例えば、トラウマとか?」

「トラウマ!?」

私とみくは、顔を見合わせた。


「由乃の彼氏って、由乃が初めて?」

「……違うと思う。」

「それは、怪しいな。」

るいは、ペロッと舌を出すと、唇を舐めた。

「初めての時に、上手くいかなかったとか?」

「ありえる~!」

「るいもみくも、勘弁してよ。」

私はため息をついた。


だって、トラウマって……

実の姉を抱いている事が、トラウマになってたりしないだろうか。

もしかしたら、るいやみくの言う通り、初めての時に、上手くいかなかったとか。
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