分け合う体温
理人の体に跨って、大きくなっている理人のモノを、私の中に入れた。

「由乃……よせって……」

「やるったら、やる。初めてで、下手くそだけど。」

そして私は、一生懸命、理人の為に腰を振った。


もしかしたら、初体験はずっと忘れられない事かもしれない。

でも、思い出す度に、襲われた事を思い出すなんて、そんなの嫌だ。

だったら、せめて私ができる事で、理人を癒してあげたい。


「どう?気持ちいい?」

「うん。」

普段は目を瞑っているだけの理人。

今は、気持ち良さそうに私を、見つめてくれている。


ねえ、理人。

これで、初体験は怖くなくなった?


私達はこの夜、声を押さえて、朝まで抱き合っていた。
< 42 / 71 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop