森の妖精と団長さん
4



ラティモア家に突撃してから1年
あの後レーガン家をすぐさま拘束し、問い詰めていたことは王都中、いや国全体に広まり、レーガン家の犯した罪が公になった。




「レーガン家は爵位取り消し後、遠い地に身を置くことにしたそうです。」


ベッドで寝たままのルカにシエルが近づき、寝ているルカの側に座る。



「ラティモア領地はシキさんが指揮をとり、順調に回復してる。シキさん、俺らにすげー感謝してたぞ。エマさんのことも含めて…。」



「…何が言いたい。」


「別に…ただ、幼なじみが弱ってるから慰めようかと、」


立ち上がるシエルを横目で見るルカ

「もうレーガンの件は片付いたんだ、こっからは俺の自由。コウにもなんとなく言っといてくれ。」


ルカの意図を汲み取ったシエルは嬉しそうに笑う。



「楽しみです。お2人の今後が。」







< 128 / 170 >

この作品をシェア

pagetop