先生が私に恋をした
彼と私の距離
夜、彼氏から電話があった

デートは大体週に一回程度
多いのか少ないのかは分からないけど、私はこの
現状に満足していた

「奏、話したいことあるんだ。今から会える?」

彼と付き合ってもうすぐ二年
急な呼び出しは初めてだった

「いいよ」
「じゃあ、今から迎えいく」

電話を切ったあと考える
なんの話だろう、、、まさかついにプロポーズとか?
でも、今日は記念日でも誕生日でも特別なイベントなど
何もない日

多少の不安を持ちつつ、簡単に身支度して彼を待っていた

ー着いたよー

数分後、彼からメールが届いて家を出る
もう5月も終わろうとしていた木曜の暖かい夜だった


彼の車に乗り込み開口一番にこう言った

「なに、初めての呼び出し。なんかあった?」

期待半分、不安半分でドキドキしながら答えを待つ

彼は私の方を見ることもせずハンドルを握り無言のままに
車を走らせた
当てもなく車を走らせ30分程たった頃、ようやく
彼は私を見た
ハンドルに突っ伏してから顔を上げた




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