先生が私に恋をした
迫られる決断
でも、、、

「奏さん?ほら、話して」

先生はもう一度、私に優しくたたみかける
意を決して私は重い口を開いた

「プロポーズ、、、されたんです」

先生は少し驚いてから頷いた

「でも、私、素直に喜べなくて、、、ずっとその言葉を
待っていたのに、どこか迷ってる自分がいるんです」
「それで、なんて答えたの?」
「何も、、、考えたいとしか」

そこまで話すと診察開始のアラームがなった
タイミング悪っ
モヤモヤしたまま、午前中の診察がスタートした

先生はどう思ったんだろう
どんな言葉を投げかけてくれるんだろう
そんな思いを心の隅に置いて、私は仕事に集中した

幸いに午前中は忙しく余計なことを考えずに済んだ
気づけば12時を過ぎていた

「はぁ~、やっと終わったね。お疲れ様」
「お疲れ様でした。今日は忙しかったですね。」
「そうだね。」

先生はう~んと声を出して両腕を伸ばしながら
立ち上がった

「奏さん、今日の午後は?」
「私、午前中で上がりです」
「俺、午後からフリーでレポートまとめようと思って
るんだ。その時間は医局に一人だし、奏さんが大丈夫なら
話の続き聞くよ?」

先生の優しさに私はつい甘えてしまう


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