「お疲れ様でーす」
「お先にー」
「お疲れ様でしたー」


制服から華やかな私服へとチェンジし、挨拶を交わし帰っていく同僚たちを恨めしそうに見送っていると、

「塚本さん、手ぇ止まってますよ?」

レジで本日の締めをしている店長がお金を数えながら冷たくいい放つ。

「すみませーん」

こちらを見ていないことをいいことに『いーだ」って顔をしながら謝ると、目ざとく視線を私に向け大げさにため息をつく。

「塚本さん、僕はこの店の店長です。君の上司ですよ?そんな顔して許されるのは10代までです。もう3年も過ぎている君には通用しませんよ」
「わっ、悪かったですね!申し訳ありませんでした!」


そりゃ10代には勝てなくても23歳だってまだまだイケるはずだ。
私は怒りをモップに託しゴシゴシとフロアを磨く。