「いたかったらいつまでもいていいよ。」
そう誠は言って、仕事場へと入って行く。

 真駒内の駅からバスで小一時間、目の前に雪の平原が見える小さな一軒家を、誠は工房件自宅にしている。初めてここに来たのは九月の終わりだった。あの時私は、大きく渦巻く猜疑心に取り憑かれて、自分で自分が分からなくなって、彷徨うようにここにたどり着いたのだ。

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