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「……ここ?」



無駄に大きな校門前。


2、3泊の旅行と言っても十分納得してもらえそうな、小さめのキャリーケースを置いて立ち尽くす。



その存在感を更に強調させる効果音がもれなく付いてきそうな広い敷地。


例えば、ででーん!!……とか?


……なんか違うかな。



黒い銘板の『私立東明学園』という文字をちらっと見て再確認。


うん、やっぱりここで合ってる。



流石、中高大と寮まで兼ね揃えた学校だ。


いや、それにしたってやっぱり少し大きい気がしなくもない。



ええっと……


とりあえず、理事長室……でいいのかな…。


新調が必要そうなキャリーケースをカラカラいわせながら、手元の地図を見て敷地内に入った。



連れはゼロ。


通りすがる人はいない。


そんな状態で、安易に足を踏み入れたのがそもそもの落とし穴。



なぜなら……


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