秘密の恋~絶対に知られちゃいけない恋だったのに~
2.真実
~瀧佑介side~

「やめた?」

体が凍りつくのが分かる。
一気に血の気が引いていく。

「瀧ちゃん。メイのこと気に入ってくれてたものねぇ~。ゴメンね。あの娘《こ》知らせてなかったのね。」

「なんでだよ!なんかあったのか?!」

「なにも心配するようなことはないわよ。むしろその逆。やっと借金返し終わったからって・・・。
もともとこんなとこで働くような娘じゃなかったのよ。」

借金?
そんなこと・・・俺知らねぇ・・・。

「ママ。頼む。連絡先教えてくれ。」

「それはできないわよ。瀧ちゃん。あの娘が言ってないってことはあの娘の意思だからね・・・。」
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