絶対にバレてはいけません

幼馴染とのご飯


そして、約束の時間ぴったりに自宅のインターホンがなった。

ドアを開けると数時間前に久しぶりに会った涼くんが

「おまたせ。」

と優しく言ってくれた。

「ううん。相変わらず時間ぴったりです。」
と私がいうと彼はふふっと微笑んでくれ

「じゃあ車乗って。

おれのおススメ食べに行こう。」

といって涼くんの自宅の横の駐車場に停めてある車の助手席側のドアを開けてエスコートしてくれた。


優しい…

晴翔だったら、「早く乗れよ」とか素っ気なく自分が先運転席に乗ってるんだろうなぁ。

いけないいけない。
今は涼くんといるんだから晴翔のことは考えないでおこう。

と私がぼぉーとしていると

「梨々香?どうした?」
と優しく声をかけてくれる涼くんに

「なんでもない。
お邪魔します。」
といって助手席に乗り込んだ。


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