道木 詠菜(みちき えいな)
28歳
日野原飲料株式会社 総務課 勤務

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日野原 采斗(ひのはら あやと)
31歳
日野原飲料株式会社 副社長


『俺と結婚しないか?』

たった一度、出会っただけ。

『ずっと探していた』

その言葉を鵜呑みにできるほど私は純粋じゃない。

王子様からの突然のプロポーズに心踊らせるのは物語のお姫様だけ。

『お前に興味をもった』

あなたと結婚なんて、したくない。

『俺は必ずお前を手に入れる』

私はモノじゃない。
そもそも、あなたは私を好きじゃないくせに。

私はただの縁談よけ。
会社にとって都合がいいだけ。
あなたの本命の人を世間から隠すためのカモフラージュ。



だから、好きになんかならない。



それなのに。


『可愛い』
誘惑するような視線。

『詠菜』
甘く蕩けそうな声。

頬を撫でる指も抱きしめる腕もすべてが優しくて、胸が痛い。


あなたの心は絶対に私のモノにならないのに。
私たちは一年後の別離が決まっている。

結婚したその日から別れに向かっている。
あなたが、私以外の人と結ばれるために。


わかっているのに。

心があなたを求めて、惹かれる気持ちを抑えられない。

あなたの腕を、キスを拒めない。


ーーだから、恋なんて、したくなかったのに。


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作品を読んでくださり、とても温かいレビューをありがとうございます!本当に嬉しくてすごく励みになります!!
スピンオフ作品も書いてみたいなぁと今、考えています(時間がかかってしまうかもですが、、スミマセン)



あらすじ

飲料会社勤務の詠菜。友人の写真展で偶然出会った勤務先副社長の采斗に名刺を渡され、興味があると迫られ慌てて逃げだす。ところが後日呼び出され求婚される。その後、偶然が重なり、幾度も窮地を助けられ、お互いのメリットと事情のため期限付結婚を承諾する。『好きだ』と甘く強引に迫られる新婚生活で彼に惹かれていく一方、彼の恋人と噂される女上司の存在に心が揺れ、胸が痛む。飲料に一途で恋愛に臆病な詠菜の恋の行方は?

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