彼の溺愛はわかりづらい。
Battle1

▼天敵ヤローと保健室



「――あーあ、まーたやってる」



呆れた顔でため息をつく親友を横目に見る。


…だって仕方ないじゃん。



「おい、聞ーてんのかテメェ」



――コイツがムカつくんだから。



「テメェの話なんぞ聞く理由がわからん」

「うっせー。マジで可愛くないな、お前」

「なんでアンタに可愛いって思われなきゃいけないの?」

「まぁまぁ、二人ともその辺にしないと…」

「「しぃは黙って!」」



間に入ってくるしぃ…親友の志波栞(しなみ しおり)の忠告を遮ったことを後悔することになる。



「お前ら…俺の授業でケンカとかしてんじゃねぇよ…。うるせぇ…。黙って廊下出てろ!あとお前らは放課後補習!」

「「…ハイ」」



最恐教師・山セン(担当教科は魔の数学)に怒鳴られ、私たちは廊下の外へ放り出された。


…今時廊下に出されるとかあるんだ…。

つーか、補習とか…。
絶対コイツのせいだ…と隣に座ってるアイツを睨む。




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