俺、男装少女だから。

お揃いの

ちらほらと制服を着る高校生が通る駅を通って、大量の荷物を抱えて寮へ帰る。



玄関に置かれた袋と箱。



『思ってたよりもいっぱい買ったなぁ。』



俺も予定しなかった物買っちゃってるし。
玄関に溜まった買った物をリビングに移動させる。



「まぁこれから3年はここに住むわけだからな。
・・・そういえば、」



ガサゴソと家具屋の袋から取り出したのはベージュの四角いクッション2つ。



「リビング共用のな!
あとその辺にタオルケットとブランケットもあるぞ。」



コイツ昼寝する気満々だな。
用意周到というか・・・



「僕はキッチン用品買ってきました!
一応、テーブルクロスと座布団とかも。」



「さすが遠矢。
助かるよ、ありがとう。」



もともと、備え付けられていただろう家具や小物だけでも、普通に暮らせていけるだろうに。
トオヤたちの会話を聞きながら自分の買った物をまとめる。






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