やがて、パーティーはお開きになり、水城チーフはフラフラとソファに歩いていった。
大丈夫かな、と目で追っていると、そのままドサッと勢いよく倒れ込んでしまう。


「えっ!? チーフ!?」


私はギョッとして目を見開いた。
慌てて駆け寄ると、彼はソファの上で完全に伸びていた。
天井からの照明を遮るように、目の上に腕をのせている。


「チーフ、大丈……」


腰を屈めて覗き込むと、なんだか気持ち良さそうな『スースー』という寝息が聞こえてきた。
どうやら、酔っ払って眠くなってしまっただけのよう。
呆気に取られてポカンとする私の後ろで、義父がくくっとくぐもった笑い声を漏らした。


「瑞希ちゃん。しばらく放っておきなさい。そのうち、自分で起き出して部屋に戻るから」


そう言うだけで、特に心配する様子もなく、寝室に下がっていった。
母もちょっと水城チーフを気にしていて、義父の背を目で追ったけれど。


「お父さんが大丈夫って言うなら、そうなんでしょう。瑞希、悪いけど、片付けを手伝ってもらえる?」


義父の言葉を信じたのか、私にそう声をかけてキッチンに入っていった。


「う、うん……」


私は、ソファで眠るチーフに後ろ髪を引かれながらも、結局母の後を追った。