嫉妬深いから

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「恋愛してない時の私は、比較的精神的に安定してるから、結構好き。

でも恋愛すると、自分がコントロールできなくて、汚い所ばかり見えて、好きじゃない。

だから、もう近づきたくない。そういうの。」

吐き捨てるように、言った。

そう、元彼は正しい。
──そんな私は、ウザイ。

手を上げて、バーテンに合図した。
スクリュードライバーを注文。
ウォッカベース縛り。

そんなに弱くはないけど、お酒をまとめておくと、次の日に残りにくいよな、とか考えていると、横から溜め息が聞こえた。





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