嫉妬深いから
2
「……何なの、今仕事の話してたのに。
ぶった切ってくれたね。」
お酒が来たので、一口飲んで。
私は、軽く彼を睨む。
彼の存在を知ったのは、5年前。
入社して、すぐ。
関わりができたのが、4年くらい前。
一緒に飲むようになってからは、1年半ほど。
いい飲み友達の彼と、今まで全く恋愛系の話をしたことがない。
私のことは話さないし、彼のことも聞かない。
お互いの恋愛事情については、無関心で通していた。
「ん?たまにはいいだろ。」
悪びれず、彼は答えた。
私はむっとする。
「あんま好きな話題じゃない。
他の話して。」