ある晴れた日の朝。


 いつものように1日の学校生活の始まりを告げる鐘の音が響き渡る。


 1人の男がすっかり熱情の失せた顔を浮かべながら、今日も自身が受け持つ教室へ向かってトボトボと歩き始める。


 日頃の不摂生が祟ってか、腹はすっかりタヌキのように膨れ、本来なら存在していたはずの顎と首の境界線にも、余計な肉のたるみが出来てしまった。


 男はまだ30代前半であるにも関わらず、すっかり髪色に白が目立つようになり、スクエア型の銀縁メガネと相まって、その見た目はまるで40代後半を彷彿とさせる貫禄のある風貌である。


 
        

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