「……あ……れ……?」


 阿形萌菜が目を覚ますと、そこは見覚えのある教室であった。


 一体自分はここで何時間ほど倒れ込んで居たのだろうと、必死で記憶の糸を手繰り寄せてみるが、その記憶が一向に出て来ない。


 辺りを見回せば、友人やクラスメイトたち、そして新しく担任に着任した女教諭全員が血塗れの肉塊となり、変わり果てた姿で転がっている。


 床や壁には血で赤黒く変色してしまった痕跡がハッキリと見て取れる。


「……萌菜……生きてる……?」


 阿形萌菜はその凄まじい光景を自身の記憶としてハッキリと思い出していた。


 これは、担任であった久保田晋矢の呪いであり、彼はかつて自分たちが行ったいじめが原因で自殺し、それを恨み新しく着任した沢渡祐実に憑依するという形で次々に生徒たちに復讐を果たしたのだ、ということを。


 

       

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