沢渡祐実の訝しい提案に、伊達茜は大粒の涙を零しながら大きく何度も頷く。


 周囲も藁にも縋る思いでその動向をじっと見つめていた。


 助かりたい、ここから出たいと願うのは、何も伊達茜だけでは無い。


 ここに居る全ての生徒が心からそう思い、願っている。だからこそ、沢渡祐実の言う“宿題”が気になっているのだ。


「これを最後まで飲み干シなさい。中に入っているものも全て……ね。それが出来たら、あなただけはこの教室から出シてあげても良いですよ?」


 沢渡祐実が徐に取り出したのは、ペットボトルに入った水であった。


 しかし、よく見るとただの水では無いことがすぐに見て取れる。


 そしてその正体に、クラス中から悲鳴と絶叫の声が上がる。


 そのペットボトルの中には、ふやけたナメクジがプカプカと浮いていたのだ。



      
 

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