再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。

また好きになってもいい?

次の日の朝。


制服に着替え朝ごはんを食べていると、お母さんが鍵をダイニングテーブルの上に置いた。


「これ、渡しておくわね」


「いらない。お母さん家にいるんでしょ?」


「それがね、涼真くんのお母さんと食事に行くことになったの!夜遅くなるから先に寝てて」


「そんな夜遊びするの?呆れた…」


「だって、久しぶりなんだもん!たまにはいいでしょ。あ、お父さんは飲み会で遅くなるから」


引っ越してきたばっかりなのに、いきなりこうなの?


「信じられない」


「涼真くんとご飯でも食べてきたら?はい、お小遣い」


え…。


そっかぁ、涼真くんのお母さんもいないってことは、涼真くんも夕ご飯ないんだもんね。


これはちょっといいかも。

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