未知の世界6

外科研修 第二 〜臨時主治医〜


そして今日、第二やごな病院での研修が始まる。




たけると医局にある参考書などをカバンに詰めて、ここの名札を机にしまい、白衣を綺麗に畳んでカバンに入れて準備は整った。




『よし、じゃあ今日から少しの間だけど、しっかり頑張ってくるんだぞ。』





『「はい!」』





『何か困ったことがあれば連絡してくるように。』





『「はい!」』




医局長を前に起立した私とたけるは挨拶を済ませて第二やごな病院に向かった。





医局を出る時、お決まりの進藤先生が来てくれて、しっかり吸入をするように言われた。





幸治さんの知り合いの先生はどんな方だろうか…あまり触れたくなくて名前すら聞いていないけど。
時間のあるときに呼吸器内科に行くようにって言われただけ。





内心、進藤先生タイプと幸治さんタイプと、あ、それから石川先生タイプではないことを願っているけど……口に出しては言えない。
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