未知の世界６

気分転換

午前中に退院してお昼前に寝てしまい、起きると窓からは明かりはなく夜になっていた。






ベッド脇の照明をつけて、身体を起こす。





『ふぅ』





ここ最近の癖ですぐに胃の辺りを触ってしまう。
だけどもう痛くない…。
病院生活がストレスだったのだろうか。
家に戻ってくると、入院前の生活が蘇るかのように頭は今まで通りの生活をしようとする。
でも身体はいうことを聞かず…







『よいしょっ。』






と目一杯の力で立ち上がり、部屋の照明もつける。






部屋は綺麗に片付いている。
入院前は研修中で、机の上には論文がズラリと並んでいたのだけど。それは綺麗に積まれて机のスペースがちゃんと確保されている。







こういう仕事に対する几帳面なことをするのは孝治さん。生活面では几帳面とまではいかないけど、仕事に対しては驚くほどキッチリと全てをこなし、身の回りも整然としている。






私に対しては…雑だけど病気に関しては几帳面…。そこが厄介なんだけど。






そんな余分なことはよしとして、リビングが気になってきたので、照明を消してリビングに向かった。
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