ネェ、オレヲアイシテ?Ⅲ~Promise or Secrets~
行くな~光輝side。

本気で助けたい。


**


 ――ガンガン!!

「おい、神楽利亜をだせ!今すぐに!!」


 妖斗が逃げてから1時間ほどがすぎた10時頃、俺と翼咲は、白龍の奴らに急遽連絡をし、妖斗を総出で探してもらうよう促した。



 そして、それから俺達は、真凛や聖理奈と共に、あの利亜のいる刑務所に来ていた。



「何だ君たちは。もう面会時間はとっくに過ぎてるぞ」


 
 警察の人が、顔をしかめて、叫んだ俺に向かって言った。


「……すみません。無理を言ってるのは分かってるんです。でも、どうしてもその人に今会いたいんです。
……今じゃなきゃ、ダメなんです」


 兄さんが眠るのを待ってから来たから、こんな時間になってしまった。


  非常識すぎるのはわかっていた。それでも、妖斗を探すのを明日に後回しにすることなんて、出来なかったんだ。


「そうは言われてもねぇ……」


「君たち!!どうしたんだい?」

 
 その時、前喰蝶を始末した時にお世話になった警察の人が、騒ぎが気になったのか、警察署を出てきてくれた。


「実は……」


「え、次楽くんがいなくなった? それは大変だ!!君、早く彼らを面会させて!」


「え、でも先輩、時間が……「いいから!!」


 その声に促され、警察の人が渋々と通してくれたため、俺は心底ほっとした。


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