「そんな打ち合わせに私が同席するっておかしくないですか?それに、私も午後には本社に戻らないと」

真知さんは自分の腕時計にちらっと目を落とすとすぐに私の目をきっとにらみ頷く。

「大丈夫。打ち合わせは11時から15分だけだから」

「大丈夫ってぇ・・・・・・」

急な真知さんの提案に戸惑いながらも腕時計に目をやると10時45分になろうとしていた。

「ね、時間は大丈夫でしょ?お願いよ!本当に一生のお願い!」

「一生のお願いにしてはえらく小さなお願いですけど」

「そんなことはどうだっていいの。座談会に出てくれる友梨ちゃんも丁度紹介できるし、隣で座ってくれてるだけでいいから」

うるうる見つめてくる真知さんに渋々頷いた。

「ありがとう!友梨ちゃん!今度私の記事でファルコン化粧品大きく宣伝させてもらうからね」

真知さんはぎゅっと私を前から抱きしめた。

「絶対ですよー」

私はそんな真知さんの背中をポンポンと叩いた。

急な提案にびっくりしたけれど、あれだけ真知さんがイケメンって騒ぎ立てるGMを拝見してみたいという興味は多少なりともあったわけで。

ちょっぴり高鳴る胸を押さえながら、私は真知さんと一緒に洗面所で軽く化粧直しをした。

化粧直しをするほど化粧してないんだけれど。