最愛~一夜の過ちから御曹司の溺愛が始まりました~

6、突然の兄の上京に……

「あっ、ここで降ります」
会社の最寄り駅のワンブロック先で慧に声をかけ、シートベルトを外す。
朝から彼と身体を重ねていたせいで、遅刻ギリギリ。
彼の車で出勤したが、このまま一緒にオフィスに行く訳にはいかない。
「どうして?」
彼は不思議そうに私を見た。
本気で聞いているのだろうか?
「一緒に出勤したら、みんなに変に思われます」
それこそ社内に噂が広まって居心地が悪くなる。
腕時計を見て時間を気にしながら口早に説明した。
「それなら、堂々と交際宣言でもしようか?」
彼は道路脇に車を停めると、真剣な顔で言った。
「じ、冗談でしょう!」
彼の発言が信じらなくて思わず声を上げる。
「結構本気だけど」
慧は真顔で言うが、突っぱねた。
「私、女子社員敵に回したくありません」
「何それ?」
彼がわかっていないようなので、思わず強い口調になる。
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