独占欲強めな同期の極甘な求愛

昨夜だってあれから自然と私のマンショへとやってきた臣。そしてどちらかともなく、キスをして、ベッドで抱き合った。私にとってはなにもかもが初めてで、緊張でおかしくなりそうだったけど、臣は優しく大切に扱ってくれた。初めてが臣でよかったって、心からそう思った。

「美麗さ、なんで朝からずっと俺の顔見ようとしないわけ?」

ギクッとした。なんとなく顔を合わせるのは恥ずかしくて、今朝からまともに目も合わせられていないこと、気が付かれてしまった。

「だ、だって……」
「照れてんの?」

ニヤニヤしながら臣がデリカシーのないことを言ってくる。照れないほうがおかしいと思う。大好きな人にすべてをさらけ出してしまったんだから。だいたい世の中のみんながあんな行為をして、翌日の昼間には平然な顔で仕事をしていることが私には信じられない。

「昨日の美麗は可愛かったなー」
「ちょ! 臣! 変なこと言わないで」

なぜか空を仰ぎながらしみじみと言う。なんで蒸し返すんだ。私は恥ずかしくて恥ずかしくて火が出そうなくらいなのに。

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