別れても好きなひと
支えたい
「ちょっとこい」

私は大悟に手を引かれスタッフルームに入った。

「しばらく俺の部屋にいろって言ったのに、一晩で自宅に帰るし、帰りは俺より先に帰って送らせもしない。マスクとハイネックで怪我を隠して2日後には仕事してる。莉子、頑張りすぎだぞ?」

「本当に大丈夫。仕事してる方が気が紛れるし、あの男はしばらく警察署から出られないし。自宅の方が落ち着くから。その節はお世話になりました。」

大悟は呆れたように腕くみして私を見ていた。
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