密使ユエの悩み事。
スルタンよ、スルタンさえ謙虚さを忘れてはならぬ。
数時間ののち。カルカッタの家屋の中庭で。

レイチェルは密使ユエから相談を受ける。

「誰も自分自身を否定出来ないのよ」とレイチェル。

レイチェルは吸血鬼少女でした。

「だと言うと思います」と密使ユエ。

「ですが、それはあまりにも理不尽です。

密使ユエという名前なんて」

と密使ユエ。

「けれどでもそれであなたは生かされた。

オスマン帝国の慣用句だけど・・・

"スルタンよ、スルタンさえ謙虚さを忘れてならぬ、
偉大なるアッラーがおわしますゆえに"」

とレイチェル。ティーカップを持ち上げる。茶葉。

密使ユエはため息。
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